【書評】がんばらない戦略 99%のムダな努力を捨てて、大切な1%に集中する方法【川下和彦・たむら ようこ】
「よし、今日から毎日頑張るぞ!」 そう意気込んでみたものの、三日坊主で終わってしまい、自己嫌悪に陥る…。私には、そんな経験が数え切れないほどあります。でも、この「がんばらない戦略」という本を読んで、そもそも「頑張り続ける」こと自体が無理なことだったんだ、と気づかされました。 本書は、人間は鉄棒にずっとぶら下がっていられないのと同じで、頑張り続けることはできない、という前提から始まります。だからこそ、根性論で自分を追い込むのではなく、「いかに頑張らずに結果を出すか」という戦略が必要なのだと説いているのです。 ## 努力は「量」より「工夫」。頑張らないための具体的な方法 では、具体的にどうすれば「頑張らずに」物事を続けられるのでしょうか。本書には、すぐに真似できそうな、目からウロコのアイデアがたくさん詰まっていました。 ### 1. つまらない作業を「ゲーム」に変える 単調な作業って、本当に退屈ですよね。でも、そこに「ゲーム性」を持たせるだけで、驚くほど楽しくなることがあります。例えば、いつも1時間かかる作業を「今日は55分で終わらせるぞ!」とタイムアタックにしてみる。プロゲーマーの梅原大吾さんの「ゲームに飽きるのではなく、成長しない自分に飽きる」という言葉が、胸に刺さりました。 ### 2. とにかく「段取り」を減らす 何かを始める時、一番エネルギーを使うのが「準備」です。ジム通いが続かないなら、家から2分のジムに変えるか、いっそ家で筋トレを始める。勉強が続かないなら、机の上に参考書だけを置いておく。行動へのハードルを極限まで下げることで、やる気に頼らずとも、自然と体が動くようになります。 ### 3. とにかく「記録」をつける 自分の行動や成果を記録するのも、非常に効果的だそうです。例えば、筋トレの記録をつけていると、「昨日より重いものを持ち上げたい」「良い記録を残したい」という気持ちが自然と湧いてきて、行動が促されます。Apple Watchが歩数を記録してくれるのも、この心理を利用しているのですね。 ### 4. やることをSNSで「宣言」する 「今日、ブログを1記事書きます!」とSNSで宣言してしまうのも、一つの手です。一度公言してしまうと、「やらなきゃカッコ悪い」という気持ちが働き、自分を追い込むことができます。これは「一貫性の法則」...