【書評】お金の真理【与沢翼】
「一生懸命、節約して貯金しているのに、一向に豊かになれない…」 「成功するには、広い人脈が不可欠だと思っていたのに、気づけばお金も時間も失っていた…」 良かれと思って信じてきた、お金に関する「常識」。しかし、もしそれが、あなたを富から遠ざける「偽りの真理」だとしたら? 一度は栄華を極め、そして無一文に。そこから再び、株式投資や不動産投資で巨万の富を築き上げた与沢翼さん。彼の著書『**お金の真理**』は、そんな壮絶な経験から生まれた、血の通った教訓の塊です。本書を読んで、私が今まで信じてきたお金の価値観は、ガラガラと音を立てて崩れ去りました。 ## あなたの物欲は「ブラックホール」である タワーマンションに住み、高級車を乗り回し、華やかな交友関係を持つ。私も、かつてはそんな成功者のイメージに憧れていました。しかし、本書はそれを「欲望のブラックホール」だと一刀両断します。欲望は、満たしても満たしても、決して満たされることはないのです。 与沢さん自身、過去に一晩で1000万円を散財し、破産した経験があるからこそ、その言葉には凄まじい説得力があります。タワマンに住んで優越感に浸る住人は、それを貸し出す大家(投資家)から見れば、ただの「カモ」。本当の勝者は、欲望を満たす側ではなく、欲望を利用して富を得る側だったのです。「足るを知る」ことの重要性を、これほど痛感させられたことはありません。 ## その「人脈」、あなたの負債になっていませんか? 成功の鍵として語られる「人脈」。しかし与沢さんは、そのほとんどが「負債」であると断言します。近づいてくる人の多くは、あなたのためではなく「自分が得をしたい」だけ。そんな関係を広げれば、飲み会や冠婚葬祭で、あなたの時間とお金は確実に奪われていきます。 私も、付き合いで参加した会合や、断りきれなかった結婚式のご祝儀を思い出し、胸が痛みました。成功に必要なのは、他人との繋がりではなく、自分自身の内なる力。本当に大切な少数の人との関係以外は、思い切って断ち切る。その勇気が、富への第一歩なのだと知りました。 ## 失敗は隠すな、むしろ「カミングアウト」しろ 失敗をしたら、隠したくなるのが人情です。しかし、本書の教えは真逆。失敗は、むしろ積極的に公表しろ、というのです。 失敗を隠せば、問題から目を背け、成長の機会を...