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【書評】2040年の未来予測【成毛眞】

# 【書評】2040年の未来予測【成毛眞】 2040年、今から約20年後の未来。その頃、私はどんな生活を送っているのだろう…。そんなことを考えていた時、成毛眞さんの著書「2040年の未来予測」に出会いました。本書が描く未来は、私の想像をはるかに超える、衝撃的なものでした。 成毛さんによれば、これからの20年間で、なんと「過去120年分」に匹敵するほどの、とてつもない変化が起こるというのです。そして、その変化のスピードについていけない7割の人は、何が起きているのかすら理解できず、取り残されてしまうと警鐘を鳴らしています。 ## 2040年、私たちの日常はこう変わる 本書を読んで、特に私の印象に残った未来の姿をいくつかご紹介します。 ### 家中のあらゆるモノがネットに繋がる「IoT」 2040年には、今私たちが使っているスマホやPCだけでなく、家電、鍵、冷蔵庫、お風呂まで、身の回りのほとんどのものがインターネットに繋がる「IoT」が当たり前になっているそうです。 朝起きれば、AIが私の行動を先読みして、自動でカーテンが開き、コーヒーが淹れられ、テレビにはお気に入りのニュース番組が流れる。そんなSF映画のような生活が、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。 ### お肉は「本物」じゃなくなる? 環境問題への意識の高まりから、私たちの食生活も大きく変わるようです。2040年には、私たちが普段食べているお肉のほとんどが、大豆などから作られた「代替肉」や、牛の細胞を培養して作る「バイオ肉」になっているだろう、と予測されています。 最初は少し抵抗があるかもしれませんが、健康にも環境にも良いと聞けば、案外すんなり受け入れてしまうのかもしれませんね。 ### 「水」が石油より希少になる そして、最も衝撃的だったのが、「水」をめぐる未来です。地球温暖化の影響で水不足が深刻化し、2040年には「水が石油よりも希少になる」可能性があるというのです。世界銀行の専門家は「21世紀の戦争は水を巡って戦われるだろう」とまで警告しており、蛇口をひねれば当たり前に水が出てくる今の生活が、いかに恵まれているかを痛感させられました。 ## 暗い未来を生き抜くための「個人の戦略」 正直に言うと、本書が描く日本の未来は、人口減少、経済の衰退、増税など、暗い話題も少なくありませ...

【書評】がんばらない戦略 99%のムダな努力を捨てて、大切な1%に集中する方法【川下和彦・たむら ようこ】

「よし、今日から毎日頑張るぞ!」 そう意気込んでみたものの、三日坊主で終わってしまい、自己嫌悪に陥る…。私には、そんな経験が数え切れないほどあります。でも、この「がんばらない戦略」という本を読んで、そもそも「頑張り続ける」こと自体が無理なことだったんだ、と気づかされました。 本書は、人間は鉄棒にずっとぶら下がっていられないのと同じで、頑張り続けることはできない、という前提から始まります。だからこそ、根性論で自分を追い込むのではなく、「いかに頑張らずに結果を出すか」という戦略が必要なのだと説いているのです。 ## 努力は「量」より「工夫」。頑張らないための具体的な方法 では、具体的にどうすれば「頑張らずに」物事を続けられるのでしょうか。本書には、すぐに真似できそうな、目からウロコのアイデアがたくさん詰まっていました。 ### 1. つまらない作業を「ゲーム」に変える 単調な作業って、本当に退屈ですよね。でも、そこに「ゲーム性」を持たせるだけで、驚くほど楽しくなることがあります。例えば、いつも1時間かかる作業を「今日は55分で終わらせるぞ!」とタイムアタックにしてみる。プロゲーマーの梅原大吾さんの「ゲームに飽きるのではなく、成長しない自分に飽きる」という言葉が、胸に刺さりました。 ### 2. とにかく「段取り」を減らす 何かを始める時、一番エネルギーを使うのが「準備」です。ジム通いが続かないなら、家から2分のジムに変えるか、いっそ家で筋トレを始める。勉強が続かないなら、机の上に参考書だけを置いておく。行動へのハードルを極限まで下げることで、やる気に頼らずとも、自然と体が動くようになります。 ### 3. とにかく「記録」をつける 自分の行動や成果を記録するのも、非常に効果的だそうです。例えば、筋トレの記録をつけていると、「昨日より重いものを持ち上げたい」「良い記録を残したい」という気持ちが自然と湧いてきて、行動が促されます。Apple Watchが歩数を記録してくれるのも、この心理を利用しているのですね。 ### 4. やることをSNSで「宣言」する 「今日、ブログを1記事書きます!」とSNSで宣言してしまうのも、一つの手です。一度公言してしまうと、「やらなきゃカッコ悪い」という気持ちが働き、自分を追い込むことができます。これは「一貫性の法則」...

【書評】「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン【土井英司】

「とにかく、がむしゃらに頑張れば、いつか道は開けるはずだ!」 私も、ずっとそう信じてきました。でも、もしその努力が、見当違いの方向に向かっていたとしたら…? 土井英司さんの著書「『人生の勝率』の高め方」は、そんな私の甘い考えを打ち砕き、成功の本質は「努力」よりも「選択」にあるという、衝撃的な事実を教えてくれました。 ## あなたの人生は「何を選んだか」で決まっている 本書を貫く最も重要なメッセージ。それは、人生の成功は、努力の量ではなく「何を選んだか」で、そのほとんどが決まってしまう、というものです。 例えば、あのイチロー選手でさえ、もし野球ではなくアイスホッケーを選んでいたら、あれほどの成功を収めることはできなかったでしょう。彼は、自分の才能が最も輝く「野球」というフィールドを正しく「選択」したからこそ、伝説的なプレーヤーになれたのです。 魚がいない池でいくら釣りをしても、一匹も釣れないのと同じ。報われない努力をしていると感じるなら、それは努力が足りないのではなく、そもそも「選択」が間違っているのかもしれないのです。 ## すべてを解決する「センターピン」を見極めろ では、どうすれば正しい選択ができるのでしょうか。本書はその答えとして、ボウリングの「センターピン」を見つけることの重要性を説いています。 物事には、それを倒せば他のピンも連鎖的に倒れていくような、最も重要な一点が存在します。それがセンターピンです。 例えば、コンビニ経営の成功要因には、接客、品揃え、清潔さなど色々ありますが、そのセンターピンは「立地の良さ」だと本書は言います。どんなに素晴らしいサービスを提供しても、誰も通らない場所にお店を構えては意味がありません。 私たちの仕事や人生においても同じです。たくさんのタスクに追われるのではなく、「今、本当に倒すべきセンターピンは何か?」を見極め、そこに全力を集中させることが、成功への最短ルートなのです。 ## 環境を変えなければ、選択肢は増えない 「でも、自分にはどんな選択肢があるのか分からない…」 そう感じる人も多いでしょう。本書は、その解決策として「環境を変えること」を強く勧めています。経営コンサルタントの大前研一さんの言葉を借りて、人間が変わる方法は3つしかないと言います。 1. **時間配分を変える** 2. **住...

【書評】諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない【為末大】

「諦めなければ、夢は必ず叶う」 これまで、私もこの言葉を信じて、がむしゃらに努力を続けてきました。でも、心のどこかで「本当にそうなのだろうか?」と感じていたのも事実です。そんなモヤモヤを抱えていた時に出会ったのが、元陸上選手の為末大さんの著書「諦める力」でした。 この本は、「諦める」ことのネガティブなイメージを180度変え、むしろ人生を豊かにするための「積極的な選択」なのだと教えてくれました。 ## 「諦める」の本当の意味は「明らかにすること」 まず衝撃的だったのは、「諦める」の語源が「明らめる」だという事実。つまり、物事をはっきりとさせ、自分にとって本当に大切なものを見極める、という意味が本来あったのです。 為末さん自身、100m走で金メダルを目指していましたが、自分には向いていないと「明らか」にした上で、400mハードルに転向し、見事に成功を収めました。もし、彼が100m走に固執していたら、今の活躍はなかったかもしれません。そう考えると、「諦める」ことは、決して「逃げ」ではないのだと気づかされます。 ## 努力だけでは、越えられない壁がある 「努力すれば報われる」というのは、美しい言葉です。しかし、本書は「それは才能がある人にしか当てはまらない」という、少し厳しい現実を突きつけてきます。 例えば、身長160cmの人が、どれだけ努力してもプロのバスケットボール選手になるのは難しいように、人には生まれ持った身体や才能があります。為末さんは、アスリートの世界では、成功は99%生まれつきで決まっているとまで言っています。 才能がない場所で「諦めずに」頑張り続けることは、貴重な時間とエネルギーを浪費し、最終的に「もっと早く別の道に進めばよかった」という後悔につながりかねないのです。 ## 「手段」は諦めても、「目的」は諦めない では、何でもすぐに諦めてしまえばいいのかというと、そういうわけではありません。本書が説く「諦め」で重要なのは、「手段」と「目的」を分けて考えることです。 為末さんの「目的」は「1位になること」でした。その目的を達成するために、彼は「100m走」という「手段」を諦め、「400mハードル」という新しい「手段」を選んだのです。 もし私の目的が「人を楽しませること」だとしたら、その手段は一つではありません。お笑い芸人かもしれないし...

【書評】彼女を作りたければ『告白』は絶対にするなっ!【狂気レイ】

「好きです、付き合ってください!」 ドラマや漫画で何度も見てきた、この告白シーン。私も、恋愛を始めるには、この勇気ある一言が絶対に必要だと思い込んでいました。でも、もしその「常識」が、実は成功率の低いギャンブルだとしたら…? 狂気レイさんの著書「彼女を作りたければ『告白』は絶対にするなっ!」は、そんな私の恋愛観を根底から覆す、衝撃的な一冊でした。 ## なぜ、勇気を振り絞った「告白」は失敗してしまうのか 本書を読んで、まず驚いたのは「告白は悪手である」という断言でした。良かれと思ってやっていたことが、なぜダメなのでしょうか。 ### 男女の「好き」には、時間差がある 一番の理由は、男性と女性とで、恋愛感情が高まるスピードが全く違うことにあるそうです。男性は出会った瞬間に「この子、かわいい!」と一気に燃え上がる「チャッカマン」タイプ。一方、女性は「この人、どんな人なんだろう?」とじっくり相手を知っていく中で、少しずつ気持ちが温まる「ホットプレート」タイプ。 つまり、男性が「好きだ!」と気持ちの頂点で告白するタイミングは、女性にとっては、まだ「様子見」の段階。そこで「付き合うか否か」の決断を迫られても、「ごめんなさい」という返事になってしまうのは、ある意味当然なのかもしれません。 ### 「告白=お願い」になった瞬間、立場は弱くなる さらに、本書は「付き合ってください」とお願いした時点で、相手に主導権を渡してしまっている、と指摘します。恋愛は対等な関係が理想なのに、自ら「下」の立場になってしまうのは、確かに良い戦略とは言えません。言われてみれば、海外の恋愛では、はっきりした告白なしに「気づいたら付き合っていた」というケースが一般的だというのも、納得のいく話です。 ## 「告白」せずに、彼女を作るための3つのステップ では、告白しないなら、どうやって関係を進めればいいのでしょうか。本書が提案するのは、もっと自然で、戦略的なアプローチです。 ### 1. 「好きかも?」と思わせる 直接「好きだ」と伝えるのではなく、「〇〇さんのそういうところ、素敵だと思うな」というように、好意を「匂わせる」ことが大切だと言います。相手に「もしかして、私のこと好きなのかな…?」と考えさせ、こちらを意識させるのが狙いです。 ### 2. 「友達の会話」から「男女の会話...

【書評】ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 - 巨大な結果を生む「1%の改善」の魔法

  「今年こそは英語を勉強するぞ!」 「毎日ランニングをしよう!」 新年に大きな目標を立てては、三日坊主で終わってしまう…。そんな経験に、心当たりはありませんか? 私たちはつい、人生を変えるには、何か劇的で、大きな行動が必要だと考えがちです。 しかし、ジェームズ・クリアー氏の世界的ベストセラー「複利で伸びる1つの習慣」は、その考えは根本的に間違っていると教えてくれます。本当の成功は、巨大な一発逆転から生まれるのではありません。それは、日々のほんの小さな、しかし着実な習慣の積み重ねから生まれるのです。 ## 成功は「一発逆転」ではない。「複利」で積み上げるもの 本書が示す最も重要な原則。それが「1%の改善」がもたらす、複利の力です。 毎日、昨日よりたった1%だけ良くなること。その一つ一つは、あまりに小さく、意味がないように思えるかもしれません。しかし、その1%の改善を1年間続けると、なんと元の自分より約37倍も成長している計算になります。 それは、氷がマイナス1度から0度になるまでは何も変わらないように見えて、0度を超えた瞬間に一気に溶け始める現象に似ています。目に見える成果が出るまでには、必ず「停滞期」が存在します。多くの人は、この停滞期に「やっても無駄だ」と諦めてしまうのです。しかし、成功する人々は、この見えない進歩を信じて、淡々と行動を続けます。 ## 「目標」を捨て、「仕組み」を作れ 「でも、目標は立てているのに、うまくいかない…」 そう思う人もいるでしょう。本書は、それも当然だと言います。なぜなら、目標を達成した人も、できなかった人も、実は同じ目標を立てているからです。 勝者と敗者を分けるのは、目標の有無ではありません。それは、目標達成を自動的に後押ししてくれる「仕組み(=習慣)」を持っているかどうか、なのです。 歯を磨くとき、いちいち「よし、今から歯を磨くぞ!」と気合を入れる人はいませんよね。それは、歯磨きが完全に「習慣」になっているからです。良い習慣とは、意志の力に頼らず、ごく自然に、当たり前のようにできてしまう行動のこと。この状態を作り出すことこそが、ゴールへの唯一の道なのです。 ## 良い習慣を作る、4つのシンプルな法則 では、どうすれば良い習慣を「仕組み化」できるのでしょうか。本書は、そのための非常にシンプルで強力...

【書評】人は話し方が9割 - 会話の達人が、実は「話していない」理由

  初対面の人と、何を話せばいいか分からない…。 会話が途切れた時の、あの気まずい沈黙が怖い…。 「もっと話し方がうまければ、人生はもっと豊かになるはずなのに」 もし、あなたがそう感じているなら、永松茂久さんのベストセラー『人は話し方が9割』は、あなたのコミュニケーションに対する考え方を、180度変えてしまうかもしれません。 この本が解き明かすのは、会話が上手な人ほど、実は「話していない」という衝撃的な事実。本当の会話の達人になるための、目からウロコの秘訣がここにあります。 ## 会話の主役は、あなたではない 本書が提示する、最も重要で、最も根源的な原則。それは、「コミュニケーションの成功は、話す技術よりも『聞く姿勢』で決まる」というものです。 なぜなら、人は誰しも「自分の話を理解してほしい」「心から聞いてほしい」という、強い欲求を持っているからです。つまり、あなたが会話の主役になるのではなく、相手を主役にして、気持ちよく話してもらう舞台を整えること。それこそが、会話の達人への唯一の道なのです。 そのための具体的な技術として、本書では「拡張話法」が紹介されています。これは、相手の話を自然に引き出すための、5つのステップからなるフレームワークです。 1. **感嘆**:「すごい!」「素敵ですね!」と、感情を込めて驚きや感動を伝えます。 2. **反復**:「週末、キャンプに行ったんです」と言われたら、「へえ、キャンプですか!いいですね!」と、楽しそうに言葉を繰り返します。 3. **共感**:「大変でしたね」「それは嬉しいですね!」と、相手の気持ちに寄り添います。 4. **称賛**:相手の行動や成果を、具体的に褒めます。 5. **質問**:「天気はどうでしたか?」のような簡単な質問を挟むことで、相手の話をさらに引き出します。 これらは、相手に「あなたの話に心から興味がありますよ」というメッセージを伝えるための、シンプルで強力なツールなのです。 ## 「うまく話そう」という呪いを解く 「うまく話さなければ」というプレッシャーは、多くの人にとって会話の最大の障壁です。しかし、本書は「その必要はまったくない」と断言します。 例えば、あなたが誰かから告白される場面を想像してみてください。用意してきたセリフを流暢に話す人と、言葉はた...