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【書評】片づけられない自分がいますぐ変わる本【大嶋信頼】

  「部屋が汚い…。どうして私はこんなにだらしないんだろう」 「片付けなきゃ、と思えば思うほど、体が動かなくなる…」 散らかった部屋を前に、自己嫌悪に陥ってしまう。そんな経験はありませんか? 私も長年、片付けられない自分を「意志が弱いせいだ」「性格の問題だ」と責め続けてきました。しかし、心理カウンセラーである大嶋信頼さんの著書『**片づけられない自分がいますぐ変わる本**』は、その呪いを解いてくれるような一冊でした。「片付けられないのは、あなたのせいじゃない」と、本書は優しく、そして論理的に教えてくれます。 ## なぜ、あなたは片付けられないのか?衝撃の3つの原因 私がまず救われたのは、片付けられない原因が「やる気」や「性格」の問題ではなかった、という事実です。本書によると、主な原因は3つのパターンに分けられるそうです。 1. **脳のバランスの問題** 私たちの脳には、物事を理解する「言語性知能」と、物事の優先順位をつける「動作性知能」があります。片付けが苦手な人は、後者の「動作性知能」がうまく働いていないことが多いのだとか。だから、「部屋が汚い」と分かっていても、何から手をつければいいか分からず、フリーズしてしまうのです。 2. **常に緊張しすぎている** 「片付けなきゃ」と四六時中考えている状態は、実は体にとってすごいストレス。常に緊張しているせいで、いざ片付けよう!という大きなストレスがかかった時に、行動するためのホルモンが枯渇してしまうのだそうです。やるべき時に限って、ぷすんと「電源切れ」を起こしていたのは、このせいだったのかと納得しました。 3. **完璧主義すぎる** 「どうせやるなら、完璧にやらなきゃ」という思いが、逆に行動のハードルを極限まで上げてしまうパターン。「本棚の整理をして、床を磨いて、ゴミを捨てて…」と頭の中で完璧な掃除をシミュレーションし、その膨大な作業量に圧倒されて「また今度にしよう」と先延ばしにしてしまう。まさに、私のことでした。 ## 頑張らない!魔法のような3つの解決策 原因が分かっても、気合と根性で解決しようとしないのが、この本のすごいところ。むしろ「頑張るな」と教えてくれます。その方法は、まるで魔法の呪文のようでした。 1. **自分への「ダメ出し」をやめる** ...

【書評】お金の真理【与沢翼】

  「一生懸命、節約して貯金しているのに、一向に豊かになれない…」 「成功するには、広い人脈が不可欠だと思っていたのに、気づけばお金も時間も失っていた…」 良かれと思って信じてきた、お金に関する「常識」。しかし、もしそれが、あなたを富から遠ざける「偽りの真理」だとしたら? 一度は栄華を極め、そして無一文に。そこから再び、株式投資や不動産投資で巨万の富を築き上げた与沢翼さん。彼の著書『**お金の真理**』は、そんな壮絶な経験から生まれた、血の通った教訓の塊です。本書を読んで、私が今まで信じてきたお金の価値観は、ガラガラと音を立てて崩れ去りました。 ## あなたの物欲は「ブラックホール」である タワーマンションに住み、高級車を乗り回し、華やかな交友関係を持つ。私も、かつてはそんな成功者のイメージに憧れていました。しかし、本書はそれを「欲望のブラックホール」だと一刀両断します。欲望は、満たしても満たしても、決して満たされることはないのです。 与沢さん自身、過去に一晩で1000万円を散財し、破産した経験があるからこそ、その言葉には凄まじい説得力があります。タワマンに住んで優越感に浸る住人は、それを貸し出す大家(投資家)から見れば、ただの「カモ」。本当の勝者は、欲望を満たす側ではなく、欲望を利用して富を得る側だったのです。「足るを知る」ことの重要性を、これほど痛感させられたことはありません。 ## その「人脈」、あなたの負債になっていませんか? 成功の鍵として語られる「人脈」。しかし与沢さんは、そのほとんどが「負債」であると断言します。近づいてくる人の多くは、あなたのためではなく「自分が得をしたい」だけ。そんな関係を広げれば、飲み会や冠婚葬祭で、あなたの時間とお金は確実に奪われていきます。 私も、付き合いで参加した会合や、断りきれなかった結婚式のご祝儀を思い出し、胸が痛みました。成功に必要なのは、他人との繋がりではなく、自分自身の内なる力。本当に大切な少数の人との関係以外は、思い切って断ち切る。その勇気が、富への第一歩なのだと知りました。 ## 失敗は隠すな、むしろ「カミングアウト」しろ 失敗をしたら、隠したくなるのが人情です。しかし、本書の教えは真逆。失敗は、むしろ積極的に公表しろ、というのです。 失敗を隠せば、問題から目を背け、成長の機会を...

【書評】もしアドラーが上司だったら【小倉広】

  「また仕事でミスをしてしまった…もう自分には価値がないんじゃないか」 「やるべきことは分かっているのに、どうしてもやる気が出ない…」 社会人なら誰しも、一度はそんな風に落ち込んだ経験があるのではないでしょうか。私も、自分の「できていないこと」ばかりに目を向けては、勝手に落ち込み、前に進めなくなることの繰り返しでした。 そんな私に、まるで新しいOSをインストールしてくれたような感覚をくれたのが、小倉広さんの著書『**もしアドラーが上司だったら**』です。もし、あなたの上司があのアドラー心理学の達人だったら? 本書は、そんなユニークな設定で、仕事や人生の悩みを次々と解き明かしてくれます。それは、根性論や精神論とは全く違う、思考の「見方」を変えるレッスンでした。 ## 95%の「できていること」に目を向ける勇気 アドラー上司がまず教えてくれたのは、私たちは物事のたった5%の「できていない部分」に囚われすぎている、という事実です。 例えば、営業で10件訪問して、契約が1件しか取れなかったとします。以前の私なら、「9件も失敗した…」とひどく落ち込んでいたでしょう。しかし、アドラー上司はこう言います。「1件も契約できたじゃないか!」「そもそも1日に10件も訪問できるなんてすごい!」と。 毎日、満員電車に乗って会社に行っていること。遅刻せずに出社していること。そんな「当たり前」だと思っていた95%の「できていること」に光を当てる。これは、ブレーキを踏みながらアクセルを踏むような、無駄なエネルギー遣いをやめることだと気づきました。できている自分を認められて初めて、人は次の一歩を踏み出す勇気が湧いてくるのです。 ## あなたの価値は、仕事の成果で揺らがない 仕事で大きなミスをすると、まるで自分の全人格が否定されたかのように感じてしまいます。しかし、アドラー上司は「機能価値」と「存在価値」を分けて考えなさいと教えてくれます。 * **機能価値**:仕事ができる、資格があるといった、スキルや能力のこと。会社が私たちを評価するのは、主にこの部分です。 * **存在価値**:あなたが、ただそこに「存在する」だけで持つ価値のこと。家族や友人にとって、あなたの価値は仕事の出来不出来で変わりませんよね。 仕事の失敗で下がるのは、一時的な「機能価値」だけ。あ...

【書評】1万人抱いてわかった! モテる男39の法則【しみけん】

  「なんであいつはモテて、自分はダメなんだろう…」 「結局、金持ちでイケメンじゃなきゃ相手にされないのか?」 そんな風に、恋愛市場で自分の立ち位置に悩んだことはありませんか? 私も、ずっとそうでした。成功の鍵は、ぼんやりとした「優しさ」や「誠実さ」、あるいは単純な「財力」だと思い込んでいました。しかし、しみけんさんの著書『**モテる男39の法則**』は、そんな私の甘い考えを木っ端微塵に打ち砕いてくれました。 この本がすごいのは、「モテ」という曖昧な概念を、残酷なまでにハッキリとした図式で解き明かしている点です。結論から言うと、モテる要素の頂点に君臨するのは、やはり生まれ持った「顔(イケメン)」なのだとか。しかし、絶望するのはまだ早い。この本は、それ以外の我々が、どうすればそのハンデを覆し、戦えるのかという具体的な戦略を、これでもかと示してくれます。 ## モテの土台は「健康」と「清潔感」にあり 私がまず衝撃を受けたのは、「健康」と「清潔感」がなければ、他のどんなテクニックも無意味だという事実です。著者はこれを「ボディアーマーなしで戦場に行くようなもの」と表現していますが、まさにその通りだと感じました。 女性は本能的に、健康な子孫を残せる相手を求めています。つまり、太っていたり、逆にガリガリだったりするのは、それだけで「不健康」というレッテルを貼られ、恋愛のスタートラインにすら立てていないのと同じなのだそうです。 ### 私が実践を決意した「健康アピール術」 * **筋トレは必須科目**:ただ健康なだけでなく、それを「筋肉」という形で視覚的にアピールすることが重要。筋トレは、自信の源であるテストステロンの分泌も促すそうで、まさに一石二鳥です。 * **食事を変える**:菓子パンやカップ麺は今日からやめる。代わりに、著者が毎日持ち歩くという「ブロッコリー」を食事に取り入れる。体の中から自分を変えていこうと決意しました。 そして、もう一つの土台が「清潔感」。これは、自分が清潔かどうかではなく、「相手に清潔感があるように見えるか」が全て。 * **髪と眉**:月に一度は美容室へ。「さわやかに」とオーダーし、眉も整えてもらう。 * **服装**:自分で選ばない。店員さんや女友達に「爽やかコーデ」を選んでもらうのが一番確実。 * ...

【書評】やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学【ハイディ・グラント・ハルバーソン】

「今年こそは、絶対に目標を達成するぞ!」 そう固く誓ったはずなのに、気づけばいつも通りの毎日…。私には、そんな挫折の経験が山ほどあります。「やっぱり、自分には才能がないのかな…」と落ち込んでいた時に出会ったのが、この「やり抜く人の9つの習慣」でした。 コロンビア大学の社会心理学者である著者は、目標を達成できるかどうかは、才能や根性の問題ではない、と断言します。成功する人たちには、共通する「思考」や「行動」のパターン、すなわち「習慣」があるというのです。 この本を読んで、私にも「やり抜く力」を身につけられるかもしれない、と大きな希望が湧いてきました。今回は、本書で紹介されている9つの習慣の中から、特に私の心に響いたものをいくつかご紹介します。 ## 1. 目標は「具体的」に立てる まず基本ですが、これができていない人が意外と多いのではないでしょうか。「痩せたい」ではなく「3キロ痩せる」。「英語が話せるようになりたい」ではなく「TOEICで800点を取る」。このように、目標を具体的な数字に落とし込むことで、やるべきことが明確になり、モチベーションが維持しやすくなります。 ## 2. 「いつ、何をやるか」を事前に決めておく これが、私が最も「なるほど!」と思った習慣です。「if-thenプランニング」と呼ばれるこの方法は、「もし(if)こうなったら、その時(then)こうする」というルールを、あらかじめ決めておくというもの。 例えば、「もし(if)朝10時になったら、その時(then)机に向かって勉強を始める」と決めておくだけで、行動できる確率が2倍から3倍にも跳ね上がるそうです。「やる気が出たらやろう」では、永遠にその時はやってきません。行動を「仕組み化」してしまうことが、何よりも重要なのです。 ## 3. 「現実的」な楽観主義者になる 「自分なら絶対にできる!」と信じることは大切ですが、それだけでは不十分だと本書は言います。大切なのは、「目標は達成できると信じつつも、その道のりは決して簡単ではない」と理解している「現実的な」楽観主義です。 困難や障害を予測しておくことで、いざ壁にぶつかった時も、慌てず、冷静に対処することができます。「きっと何とかなるさ」という根拠のない楽観は、挫折への入り口なのです。 ## 4. 「成長ゴール」を設定する 目...

【書評】自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術【下園荘太】

「疲れているけど、周りはもっと頑張っているから、自分も頑張らないと…」 真面目な人ほど、そうやって自分を追い込んでしまいがちです。私自身、知らず知らずのうちに無理を重ねて、心と体が悲鳴を上げていた経験があります。 そんな時に出会ったのが、元自衛隊のメンタル教官である下園荘太さんの著書「心の疲れをとる技術」でした。この本は、「無理をしてはいけない」という、シンプルでありながら、私たちが忘れがちな最も重要なことを、力強く教えてくれます。 ## あなたは「無理」をしていませんか? 心が壊れる前のサイン 本書によれば、人間は道具と同じで、無理に力を加え続けると壊れてしまうと言います。そして、その「壊れた」状態が、うつ病や、最悪の場合、自殺という形で現れるのです。 怖いのは、多くの人が「自分は無理をしている」という自覚がないことです。本書では、心が壊れてしまう前に現れる、いくつかのサインを挙げています。 * **体の異変:** よく眠れない、食欲がない、いつも体がだるい * **人間関係の異変:** ささいなことで人にイライラしてしまう、友人と会っても仕事の愚痴ばかり言っている * **行動の異変:** お酒やタバコの量が増えた、無性に甘いものをドカ食いしてしまう これらのサインに心当たりはありませんか? これらは、心が「もう限界だよ」と発しているSOS信号なのです。この信号を無視してさらに無理を続けると、やがて「うつ病」という最終形態に至ってしまうと、本書は警鐘を鳴らしています。 ## なぜ、私たちは「無理」をしてしまうのか では、なぜ私たちは自分を追い込んでしまうのでしょうか。その原因の一つは、「頑張っている自分が好き」だからだと本書は指摘します。 子供の頃は、努力すれば何でもできました。しかし、大人になると、努力だけでは超えられない壁にぶつかります。それなのに、「努力が足りないからだ」と自分を責め、過去の成功体験から抜け出せずに、無理を重ねてしまうのです。 ## 心の疲れをとるための、具体的な3つの技術 本書では、無理をせず、心の疲れを上手に取るための具体的な技術が紹介されています。 ### 1. 短期的な目標を追いかけない 日々の再生数や登録者数を追いかけるYouTuberが燃え尽きやすいように、目先の目標ばかりを追いかけている...

【書評】ブチ抜く力【与沢翼】

「秒速で1億稼ぐ男」として、かつて一世を風靡した与沢翼さん。正直、私の中では少し派手なイメージが先行していました。しかし、一度は無一文になりながらも、そこから総資産70億円を築き上げるまでに復活を遂げた彼の言葉には、想像を絶するほどの説得力と熱量が込められていました。 この「ブチ抜く力」という本は、そんな彼の成功哲学が凝縮された、まさに「劇薬」のような一冊です。 ## 成功の秘訣は「たった一つ」に魂を込めること 本書を貫く最も重要なメッセージは、「あれこれ手を出すな。たった一つに命を賭けろ」というものです。 私たちはつい、色々なことに興味を持ち、手を広げがちです。しかし、それでは結局どれも中途半端な「器用貧乏」で終わってしまう。与沢さんは、24時間そのことだけを考え続けるくらい、ストイックに一つのことを「ブチ抜く」ことで、初めて突き抜けた結果が出せるのだと断言します。 ## すべての物事には「センターピン」がある では、その「たった一つ」を、どうやって見つければいいのでしょうか。その答えが「センターピン」という考え方です。 ボウリングで、一番前のピン(センターピン)を倒せば、他のピンも連鎖的に倒れていくように、どんな物事にも「ここさえ押さえれば、うまくいく」という最も重要な一点が存在します。 例えば、与沢さんが実践したダイエット。そのセンターピンは「食事から炭水化物を抜くこと」でした。彼は、運動よりも何よりも、まず食事制限というセンターピンに集中したからこそ、短期間で劇的な成果を出すことができたのです。 「これがセンターピンではないか?」と仮説を立て、まず3週間、徹底的に試してみる。その実行力こそが、彼が最速で結果を出し続ける秘訣なのだと感じました。 ## 群れるな。これからは「個人の時代」だ かつて多くの社員を抱える会社の社長だった与沢さんは、意外にも「一人でビジネスをする方が、圧倒的にリスクが少なく、速い」と結論づけています。 人を雇えば、給料や人間関係、裏切りのリスクが常につきまといます。ナポレオンの「真に恐れるべきは有能な敵ではなく、無能な味方である」という言葉が、胸に突き刺さりました。 YouTubeやSNSの普及により、個人が活躍できる舞台は整っています。会社に依存する生き方は、もはや安定とは言えません。「副業禁止でも、こっそり...