【書評】運は科学で良くできる!中野信子『科学がつきとめた「運のいい人」』に学ぶ4つの習慣
## はじめに:「運がいい人」と「悪い人」の違いはどこにある? 「あの人は、いつも何だかツイてるよな…」 「それに比べて自分は、なんて運が悪いんだろう…」 私たちはつい、人生の成功や失敗を「運」という一言で片付けてしまいがちです。しかし、もしその「運」が、生まれつきの才能や偶然ではなく、科学的に説明できるとしたらどうでしょうか。 脳科学者・中野信子氏の教えを基にした 『科学がつきとめた「運のいい人」』 は、運をスピリチュアルなものではなく、脳の働きや行動心理学の観点から解き明かす一冊です。本書によれば、幸運のチャンスは誰にでも平等に訪れています。それを掴めるか、見過ごしてしまうか。その違いは、日々のちょっとした「習慣」にあるのです。 ## 大前提:運は万人に平等に降り注いでいる 本書が示す衝撃的な事実。それは、 「長期的に見れば、誰にでも同じ数の幸運と不運が訪れている」 ということです。コイントスで表と裏が出る確率が50%に収束していくように、人生で起こるラッキーな出来事もアンラッキーな出来事も、長い目で見れば皆同じだけ経験しているのです。 では、なぜ「運のいい人」と「悪い人」が存在するように見えるのでしょうか。その答えは、出来事そのものではなく、 「物事の捉え方」 にありました。 例えば、楽しみにしていた遊園地に行く日に風邪をひいてしまったとします。「運が悪い」と嘆くこともできますが、「もし今日、遊園地で事故が起きていたら?家で寝ていたおかげで助かったのかもしれない」と考えることもできます。このように、出来事をポジティブに再解釈する力こそが、「運のいい人」の最初の特徴なのです。 ## 科学がつきとめた「運のいい人」の4つの習慣 では、具体的にどのような行動や考え方が、運を味方につけるのでしょうか。本書では、科学的根拠に基づいた4つの習慣が紹介されています。 ### 習慣1:自分を大切にする 自分を大切に扱っている人は、他人からも大切に扱われます。清潔感のある服装を心がけ、健康的な食事をとり、自分の心と体を労わること。これは、周りの人に「この人は信頼できる」「丁寧に関わろう」という印象を与え、結果として良い人間関係やチャンス(=運)を引き寄せます。 ### 習慣2:「自分は運がいい」と思い込む これは単なる精神論ではありません...