【書評】LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界【デビッド・A・シンクレア】
## LIFESPAN:老いなき世界への道 ### 1. はじめに 老化を治療可能なものと捉え、健康寿命を延ばすための具体的な方法と将来の展望について概説します。 ### 2. 主要テーマと重要なアイデア #### 2.1. 老化は治療可能である * **従来の認識の打破**: 多くの人が「歳をとって老化し、病気になることは仕方がないこと」と考えているが、本書ではこの認識を否定し、「老化は治療できるぞ」と主張しています。 * **シンクレア博士自身の実践**: 著者のデビッド・A・シンクレア博士自身が50歳でありながら「まるで30代のような見た目」を保ち、ハーバード大学医学大学院で所長を務めるなど、その理論を実践しています。 * **研究の動機**: シンクレア博士は、愛するおばさんが人生の最後の10年間を「まるで抜け殻のように」過ごし、92歳で亡くなった経験から、「老化していくことを気にしなくて済む人生を送るために、老化について研究し始めた」と述べられています。 * **目的**: 単純に寿命を長くすることだけでなく、「健康で元気でいられる期間を長くすること」を目指しています。 #### 2.2. サーチュイン遺伝子の活性化が長寿の鍵 * **サーチュイン遺伝子とは**: 「長寿遺伝子」とも呼ばれ、「このサーチュイン遺伝子が働いていると、私たちの寿命が延びて老化を遅らせることができる」とされています。 * **活性化のメカニズム**: サーチュイン遺伝子は、食べ物が取れない時や厳しい冬といった生存が脅かされる状況で活性化し、「生命を維持し、病気や身体のダメージを防ぎ、老化を遅らせるためのもの」であり、いわば「体の省エネモード」です。 * **活性化させる方法**: * **飢餓状態**: 「カロリー制限をして体をギリギリ飢えた状態に保つ必要」があり、つまり「健康でいられるギリギリの食事量を保つ必要」があります。 * **適度なストレス**: 「軽いストレスがかかる」とサーチュイン遺伝子は始動します。例として、「運動や、寒いところで過ごしたりする」などが挙げられます。 ### 3. 老化を防ぎ、健康寿命を延ばすための具体的な方法 #### 3.1. 少食にする * **最も確...