【書評】人生のモヤモヤから解放される!『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読んで
## はじめに:あなたの「やりたいこと」はなんですか? 「自分のやりたいことが分からない…」 「毎日なんとなく過ぎていくけど、このままでいいのかな?」 多くの人が、一度はこんな風に感じたことがあるのではないでしょうか。流行りのスキルを学んでみたり、新しい趣味に手を出してみたり。しかし、どれも長続きせず、「結局、自分は何がしたいんだろう?」というモヤモヤだけが残ってしまう。 今回ご紹介する八木仁平氏の著書『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』は、そんな終わらない宝探しに終止符を打つための「宝の地図」を示してくれる一冊です。本書は、闇雲に行動するのではなく、まず「自分を正しく理解する」ことこそが、本当にやりたいことを見つけるための最短ルートだと教えてくれます。 ## 「やりたいこと」を見つけるための3つの要素 本書によれば、本当に「やりたいこと」は、以下の3つの要素が重なった部分に存在します。 1. **好きなこと(情熱)**: あなたが心から「楽しい」「もっと知りたい」と感じること。 2. **得意なこと(才能)**: 頑張らなくても、自然と人よりもうまくできてしまうこと。 3. **大事なこと(価値観)**: あなたが人生で「こうありたい」と願う、心のコンパス。 これら3つが揃って初めて、人は情熱を持って、自分の才能を活かし、価値観に沿った満足度の高い仕事や生き方を見つけることができるのです。 ### 最も重要なのは「得意なこと」 意外に思うかもしれませんが、本書では3つの要素の中で **「得意なこと」が最も重要**だと述べられています。なぜなら、得意なこと(才能)を活かせないと、成果が出にくく、苦しくなってしまうからです。 自分の得意なことを見つけるには、「他人からよく褒められること」や「なぜか頑張らなくてもできてしまったこと」を思い出してみるのが効果的です。「説明が分かりやすいねと言われる」「計画を立てるのが苦にならない」といった、自分では当たり前だと思っていることこそが、あなたの才能の原石なのです。 ### 人生の軸となる「大事なこと(価値観)」 「なぜ、自分はこの仕事をしているんだろう?」仕事で困難にぶつかった時、そう感じてしまうのは、自分の「大事なこと(価値...